人生は山登り
この度、鷲尾尚史前校長のあとを受けて、2024年4月1日付で高田中・高等学校の校長に就任することになりました福山茂です。よろしくお願い申し上げます。
本校は、寛保元年(1741年)に真宗高田派専修寺末寺僧侶の研修道場として宗典講義を始めたのを源とし、明治政府より発布された学制に応じて一般子弟に仏典、漢文を講義した明治5年(1872年)を開校の年としています。以来150年余の間、一貫して仏教の教えを根本とし、一人一人が自分自身と真摯に向き合い、自らを高めていける人材の育成に努めて参りました。
真宗の開祖親鸞聖人が最も大切とされた『仏説無量寿経』にある「言行忠信 表裏相応」(言行に誠意があって表裏なく、己をいつわらず、他をいつわらない)を校訓とし、また、「貫綜縷練」(徹底して学び続け、精通・熟達していく)の語を掲げ、確かな学力と豊かな人間性を身につけることを目指した教育を行っています。
また、今年度から本校は文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクール指定校となりました。探求の授業では、生徒みずから課題を選定し、企画書作成後は研究調査・データ分析を繰り返し、論文・スライド作成を目指します。完成した作品は内外に発表する予定です。全教科横断型として、多面的な視野、探究心、協働性の伸長を図って参ります。
最後になりますが、在校生のみなさん、そして本校の受験を考えている生徒・児童のみなさんにメッセージを送ります。若いみなさんは、何事にも本気でチャレンジする気持ちを大切にしてほしい。結果ばかり追い求めるのではなく、新しい自分になることを恐れずに進んでほしい。人生は山登りに似ています。一歩一歩どんなに険しくても突き進むしかありません。他人との競争ではなく、自分自身の歩みです。だったら楽しもうではありませんか。今はまだ雲に隠れる頂上も、いつか眼前に現れ、目指すところとなるはずです。
どの山に登るか、頂上はどこなのか、ワクワクしながら人生を歩んでください。本当に苦しいとき、困ったときには私たち教職員がサポートいたしますから。
今後も卒業生や地域の方々からご支援をいただき、期待される学校を目指して歩んで参ります。一層のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
学校長 福山 茂